ウォーターサーバーと地下水どちらが美味しい?

最初の〈品名〉の項にある、ウォーターサーバー、ミネラルウォーター、ナチュラルウォーターなどの表記のうち、どの水を選べばいいかと問われたら、私は〈ナチュラルミネラルウォーター〉と書かれているものをすすめます。

それは〈ナチュラルミネラルウォーター〉が自然な形でミネラルが溶け込んだ地下水、つまり、私たちが考える“自然水”のイメージに最も近いものだからです。基本的に、地下水は地球上に存在する水の中で最も飲み水にふさわしいものです。なぜなら地下水とは、雨水が大地によって濾過されてできた水だからです。雨水は、地層という天然のフィルターによって不純物を取り除かれ、かわりに地層の中のさまざまなミネラル分を受け取って、生命を育むのに適した水に生まれ変わります。

これが〈ウォーターサーバー〉の原水である。地下水”なのです。地下水には、浅井戸水、深井戸水、湧水、鉱泉水、伏流水といった種類があります。

これらについて細かく説明すると専門的で難しくなってしまいますから、わかりやすくいうと、地下水には地層の浅い所にあるもの(自由面地下水)と、深い所にあって圧力を帯びている水(被圧地下水)があり、浅い地下水を掘った井戸を“浅井戸”深い地下水を掘った井戸を”深井戸”といいます。

例外はありますが、基本的に深井戸の水の方が、溶け込んでいるミネラルの量が多く、また外的世界から隔離されているため安全性が高いと考えられています。地層の中にある地下水に対して、外気に触れる形で存在している水を“地表水”と呼びます。川や湖、池、沼などの水はすべて地表水です。

これらの水ももとは雨水や地下水ですが、そこにさまざまな有機物や不純物が流れ込んでしまっています。ラベルにある〈原材料名〉の項は、その製品がどの原水を使用しているかを示したものです。もちろん〈ナチュラルミネラルウォーター〉の原水はすべて地下水ですが、〈ボトルドウォーター〉に分類される水の中には地表水や水道水を原水としているものもあるので注意して見て下さい。

そして〈ボトルドウォーター〉に分類される水に至っては、なんと水道水をそのまま詰めてもOKなのですから、驚くほかはありません。加えてこのガイドラインには、健康への影響については一行も触れられていません。水道水と同程度に安全であればいい、ということは記されていても、健康にいいかどうかは全く問題とされていないのです。

どうしてこのような曖昧で不明瞭なガイドラインが施行されているのか、その最大の理由は、これまで日本では、ミネラルウォーターがジュースやサイダーと同じ清涼飲料水の一種と考えられてきたからです。清涼飲料水を製造する上で最も配慮しなくてはならないのはその安全性であり、健康への適性ではありません。このガイドラインが安全性だけに偏ったものになっているのはそのためです。

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